始まり

当社の創業は、現存の資料の中で、最も信頼のある公文書の中から、初代今野米松が取得した煙火販売営業免許・煙火製造営業免許の年号、明治32年(1899年)をその年としております。

 秋田県の花火は、県南地方に集中しており、特に旧仙北郡は、その極みであったようであります。(大曲の花火小史より)
旧名、仙北郡高梨村1名、清水村1名、内小友村1名、南楢岡村1名、神宮寺町7名、四ツ屋村1名、六郷町1名と、特に当社のある神宮寺町は、7名と集中しており、これは八幡神社の祭典行事ゆかりの面々であり、いかに当時の祭典花火が賑やかであったかが伺えます。
 当社の初代、米松は、自らが花火製造を始めたと言うわけではなく、集落単位で行っていた八幡神社祭典奉納花火の親方を隣家より引き継いだように聞いております。
 この八幡神社祭典行事(9月14日15日)は、今の「神岡南外花火大会」引き継がれており、宵宮の花火大会終了後は、御輿が町内を進み、夜中の11時近くまで花火が打ち揚がります。