型物の話①「麦わら帽子」

 型物花火は皆さんより多くのお引き立てをいただいております。
 ここ大曲は「創造花火発祥の地」ということで、全国花火競技大会を中心に多くの新型花火が誕生して参りました。私どもは型物花火で毎年1作品は新型を発表していこうと冬期間を中心に挑戦しております。うまくいかないものの方が遙かに多く、試作されております。
 平面型物が多いわけですが、型物というのは創造花火の1ジャンルと考えておりますが、上手く出た時(正面を向いた時)の皆さんの歓声は、何とも言えない感があります。

 型物の基本は、輪星(わぼし)。綺麗なリング模様です。シャボン玉等という名称で、創造花火に登場しました。丸い芯を入れて「土星」とか「UFO」「ひまわり」などと称して、創造花火に流行として多用された時期もありました。
 「待てよ、わざわざ丸い芯を入れなくても、半分にしたら帽子に見えないだろうか?」ということで登場したのが「麦わら帽子」です。大曲では「想い出の麦わら帽子」、1年遅れて土浦では「ぼくの麦わら帽子」という題名で打ち揚げました。
 昭和61年(1986年) 第60回大曲の花火  レーザー光線が「大いなる秋田」と共に夜空に舞った年です。