型物の話②「なんだこれは!」

 「麦わら帽子」の発表から3~4年ほど前、土浦の全国競技大会で、衝撃的な花火を見ました。研究熱心で尊敬している静岡県の花火業者が、「魚」の型物花火を打ち揚げました。「霞ヶ浦の魚たち」という題名だったでしょうか、夜空に魚の形が浮かんだのです。「なんだこれは!?(岡本太郎風に)」 それまでは、球型構造を利用した「輪星」や「土星」型花火が主流だった中に、平面型物の存在を初めて、知ったのでありました。
と、同時に、型物花火のもたらす歓声効果と、構造に興味を持ち始めました。
 相手が「魚」だけに、目から鱗が落ち始める、きっかけの出来事でした。