音楽と花火

 大曲の創造花火に音楽を付けたのは、昭和59年 第58回大会です。だれも音楽を花火に付けようとする人はいない時代です。せいぜい特別番組「秋田の唄っこ」で民謡を流して花火をあげた時代。
 出品、創造花火「2001年宇宙の旅」。使用した曲は「ツァラルツストラはかく語りき」の冒頭部分。この曲には花火が合います。電気点火器を自製し、録音テープを放送所に持ち込んでの打ち揚げでした。放送担当は街の電気屋さん。トランペットスピーカーの音が割れても、お構いなし。でも、花火に音楽が付いた画期的な出来事でした。
 今は逆に、音楽のないのが特別なものになってしまいました。